まっすぐ家に帰りたくない日、冷えた家よりもぬくもりのある空間に身を置きたい時、ふと立ち寄りたくなるお店。
数多くの喫茶店が営業している神保町でも人気の老舗喫茶店「ミロンガ・ヌオーバ」をご紹介します。
一日の仕事を終え、同僚へのいらだちを抑えきれなかった自分への自己嫌悪に苛まれながら(だって仕事ぶりがいい加減なんだもの…)、私はあの路地に向かったのです。
それは「さぼうる」「ラドリオ」「古瀬戸」「神田伯剌西爾(ぶらじる)」など、老舗の喫茶店が隣接する素敵な路地です。
Contents
【ミロンガ・ヌオーバ】外観|夜の神保町に浮かび上がる看板
大きな通りから1本入った、小さな路地に老舗喫茶店が並んでいます。
暗闇にぽっかりと浮かんだ看板たちに、会社帰りの人々が吸い込まれていきます。つい足を止めてしまう雰囲気たっぷりの路地です。
▼こちらは「ラドリオ」。昭和24年(!)創業の老舗。その名前はスペイン語で「レンガ」を意味するそうです。
ラドリオはウィンナー・コーヒーを日本で初めて提供したお店としても知られています^^
▼さて、今回訪れたのはラドリオのすぐ近くにある「ミロンガ・ヌオーバ」です。

レンガ造りの店構えが印象的
ミロンガ・ヌオーバの創業は昭和28年。アルゼンチンタンゴが楽しめるお店です。
【ミロンガ・ヌオーバ】店内|使い込まれた大きなテーブルあり
お店に入ると、抒情あふれるアルゼンチンタンゴが店内に流れていました。
タンゴといえば「黒猫のタンゴ」しか思い浮かばなかった私が、初めて本格的なタンゴを聴いたのは、この「ミロンガ・ヌオーバ」です。
ミロンガ・ヌオーバはコーヒーだけでなく、世界のビールが楽しめるお店。
とういわけで、ビールの瓶や缶がずらりと並んでいました。
しっかり使い込まれてきた木のテーブルとチェアが並び、温かい木のぬくもりに触れることができます。

広々とした大きな木のテーブル
店内に流れるタンゴの音色に酔いしれる
店内にはアルゼンチン・タンゴの調べが流れています。ミロンガ・ヌオーバが開店当時にはタンゴが流行だったのでしょう。
私はタンゴには馴染みのない世代。タンゴと一口に言っても、曲調や雰囲気が異なるタンゴが流れるので、とても新鮮に感じます。
会社帰りらしい、白髪のサラリーマンが眼鏡をはずし、じっと目をつぶってタンゴに耳を傾けている姿にちょっとぐっと来ました(笑)。慣れたオーダーの仕方から常連っぽい雰囲気がありました。きっとその方にとっては、会社での張り詰めた感覚をリセットするためにこの場所が必要なのでしょうね。
アールグレイのシフォンケーキとカフェオレ
オーダーしたのはこちら。
アールグレイのシフォンケーキとカフェオレ。
▼花柄模様がかわいらしいカップ。
シフォンケーキは中身がみっしり詰まっているタイプのもの。そのまま食べても、添えられたクリームと一緒に食べてもおいしい。
自己嫌悪に飲まれそうだった私の心を解きほぐしてくれた、暖かいカフェオレとケーキ。
ふと泣きたい気持ちになりました。
▼頼んだメニューはこちら
カフェオレ:700円
シフォンケーキ:400円
『ミロンガ・ヌオーバ』のアクセス・営業時間・所在地など店舗情報まとめ
- 店名:ミロンガ・ヌオーバ
- 住所:東京都千代田区神田神保町1-3
- 電話:03-3295-1716
- 営業時間:平日10時30分~22時30分、土日祝11時30分~19時00分
- 定休日:年末年始・水曜日
- 公式・参考サイト:食べログ
最寄駅・アクセス
- 都営新宿線・都営三田線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅A7出口より徒歩2分
- JR御茶の水駅から徒歩7分
近くにあるお店・スポット
茶房神田伯剌西爾(ぶらじる)
結婚前に夫に連れてきてもらった老舗喫茶店です。いつかこちらにも再訪したい。
東京を代表する縁結びスポット「東京大神宮」
少し歩きますが、東京三大縁結び神社の1つとされる神社「東京大神宮」。境内にある「ハート」をスマホの待ち受けにすると恋が成就する、というジンクスがあるそうです。
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